【アメリカの学校】コロナウィルスで学校が閉鎖。その間の学校の対応が素晴らしすぎた

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コロナウィルスが全世界に広がって世界中の学校でも休校になったり、イベントが続々と中止となっている中、日本より少し遅れて3月に一気に広がってしまったアメリカでも現在学校の休校が相次いでいます。

休校の間、先生が学校から遠隔授業を行うという場合もあるようですが、対応はそれぞれの国や学区でいろいろかと思います。

こんなとき親として気になるのは

 



それぞれの学校はどんな対応してるんだろう

ということではないでしょうか。

今回は私の娘の通うアメリカの公立校の対応が凄いなと思ったので、その具体的な内容を紹介したいと思います。

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アメリカの現在のコロナウィルスの感染者数や死者数


CNNの記事によると2020年3月19日現在のアメリカの新型コロナウィルス感染による死者はついに150人近くとなりました。感染者数は8700人にまで増えています。しかもほんの1、2週間前までは一部の州で感染者が出ていただけだったのが、ついに全州で感染者が出てしまっています。

 

 

一番多いのがNY州の患者数で2499人。死者は20人です。

 

毎日凄い勢いで増えていますね。。国民の多くがトランプ大統領の言うことを信用しておらず、今後の新型コロナウィルスによる不安はどんどん膨らんでいます。

 

 

3月のあたまくらいまではアメリカでも新型コロナで騒いでいる人はあまり見かけませんでしたが、初の死者がでた翌日にはコストコの水が売り切れ、ハンドサニタイザーはなくなっていました。

 

 

その後WHOによりパンデミック宣言があった翌日から、もともと品切れのマスクやアルコール、ハンドサニタイザーはもちろん、トイレットペーパーとクリーニング用品、ハンドソープが物凄い勢いで売り切れてしまう事態に。

 

これは日本と同じ状態…。

 

でもトイレットペーパー自体がなくなることはないのは日本もアメリカも同じ。といっても買いだめする個人が増えると店の在庫がなくなるので、それを見てさらに『買わなきゃ』と焦る人が入荷した瞬間に買いだめするという悪循環が起きていて、なかなか在庫切れが解消しません。

 

それに加え、1~2週間はなるべく自宅待機するように、と言われたら買い物にもなかなか行きたくないのでその間の日用品は買いそろえる必要があります。

 

そして、この騒動に便乗して、買いだめした商品を高く転売するモラルのない人が増えているのはどこの国も同じかもしれません。

 

実際にアメリカでも新型コロナウィルス感染者が急激に増えていることから、給料カットや仕事のキャンセルが増えて、収入が減っている人が多いので、モラルがなかろうが転売してお金を稼ぐという人が出てくるのは仕方がないんでしょうね。

 

ただ必要なところに回らなくて困る人がいるのを考えるとこの儲け方は許しがたいですね。

Panic buyingはアメリカでも起こっている


日本で新型コロナウィルスの影響によるトイレットペーパーなどの品切れが起きた時、アメリカではトイレットペーパーがなくなるなんてことはさすがにないだろうな~と思っていました。

 

でも実際には、パンデミック宣言が出てから大量にあったトイレットペーパーが一気になくなっていました。こういう強迫観念に駆られて買いだめをすることを『panic buying』と言って、これがあちこちで起き始めています。

 

アメリカは大家族の家庭も多いので、家族分の食糧や日用品を2週間分買おうと思ったら大量になってしまうんだと思いますが、他の人のことを考えず必要以上に買い込む人もやっぱりいるんですよね。

 

私がお店に行ったとき、クリーニング用品がいつもと違う棚にあるのを見つけた客が私の目の前で棚にある全ての商品を購入していきました。

 

さすがに、『全部買うなよ』と思いましたね…。

 

便乗値上げの禁止


今日、トレーダージョーズに行くと棚がガラガラに。こんなトレジョは見たことがないと思わず写真を撮ったのですが、レジでトレジョのクルーと在庫の話をしていたときに便乗値上げの話になりました。

 

そこで、テネシー州の男性が18,000ドル分(約200万円相当)のハンドサニタイザー(手指消毒用ジェル)を買い込んでアマゾンで売ろうとしたが、アマゾンからストップがかかり、全て教会に寄付したという話を聞いたんですね。

 

その男性によると、大量に購入したサニタイザーはなんと300個分が速攻で購入されたとのこと。価格は仕入れ値の3倍ほどの8ドル~70ドルだったそう。

 

さらに50枚入りのマスクを40~50ドルでeBayで販売。2000セットも売ったのだとか。

 

『It was crazy money』と本人がインタビューで答えたのですが、世間から猛バッシングを受けることに。

 


結果、アマゾンとeBayのアカウントは停止。amazonは便乗値上げをしているショップからハンドサニタイザーやマスクを削除し、eBayもアメリカ国内で同商品の販売が禁止されました。

 

日本でもメルカリでマスクの販売規制が入りましたが、アメリカのメルカリでも同様に高額な出品は削除され、禁止になっています。

ハンドサニタイザーはたまに高額で販売されているのもまだ見かけますが、以前よりだいぶ減っているようです。テネシー州の男性の件もあるので、転売も難しくなるだろうし、購入自体も制限がかかっています。

 

新型コロナウィルス感染者が出た私の地域の様子


私の地域では1週間前くらいに感染者が一人、二人、と出始め今は11人に…。そのため、食料品店以外のお店は続々とクローズしています。

アパートは共有エリアがクローズとなり、メンテナンススタッフがそこらじゅうを消毒して回っています。

近所のスタバはいつも朝は混んでいるんですが昼過ぎてもドライブスルーに長い列が…。

 

行く場所がないので、公園がいつもより混雑していたりします。みんな他人と接触しないようにしているためか、なんか不思議な空気です。

 

具体的な学校の対応


地域に感染者が広がってしまったため、学区全体で『春休みを1週間延長します』とのメール連絡が。

1週間は短いんじゃないか…と思っていましたが、仕事を休まなくてはいけなくなる親への配慮もあり、これはギリギリまで検討されていたのではないかと思います。

実際に連絡がきたのは金曜日。それまでもコロナウィルスに関しては注意メールが定期的に来ていたのですが、ついに休みが決まり…。

 

ただ、日本と違うのは、州や学区によって対応していることではないでしょうか。また私立校と公立校でも対応がそれぞれになるかと思いますが、基本的には市の判断で学校側がそれに対応しているようです。

 

そして金曜日に校長先生から連絡があったのは…

 

 

・オンライン学習のリンク

・毎晩、先生がフェイスブックで本を読む

・春休み延長の間は朝食と昼食が無料で配布

 

オンライン学習


休み延長の連絡がきたのはギリギリでしたが、その後の対応が素早いので、もう既に先に準備していたんでしょうね。

 

オンライン学習に関しては、今回の騒動以前から、もっというとプリスクールの頃から親が子供の成長を助けるためのアドバイスを含めた講座の案内が来ていたのでここが素早いのも納得でした。

 

フェイスブック


重要や緊急の連絡はメールと電話でくれますが、その他にもホームページで確認ができます。またフェイスブックはイベントの様子などを配信していて、どこからでも学校の情報にアクセスできるようになってます。

 

ちなみに、学校の申し込みの時に、SNSでの顔出しはOKかという質問欄があるので、これでNGとなっている場合はもちろんその生徒やクラスの様子は載りません。

 

そのため同じキンダーでもクラスによって違い、あるクラスではみんな写真OKなのでクラスの様子を写真に撮ってアプリで親同士が共有できるようになってますが(うちもプリスクール時はこれで毎日のように写真が見れました)私の娘のクラスでは写真NGの子がいるため、アプリ配信はありません。

残念ながらそのため学校での様子がわかりにくいのですが、その分別の機会で学校を訪問して生徒の作品が見れるようになっています。

 

そして、今回はフェイスブックで毎日夜7時に先生が本を読みます、と連絡が来ていたので見てみると、ちゃんと毎日更新されていました。しかも校長先生は自宅から更新してくれているようで、本当に大変だろうなと思います。

 

食事が無料


私が今回一番驚いた対応がこれでした。

普段でも朝食や昼食は小学校のカフェテリアで準備されているのですが、有料です。娘のキンダーのクラスの子はほとんど手作りのお弁当なので、カフェテリアを利用することはとても少ないです。

 

 

でも今回は朝食と昼食が月~金まで毎日無料で配布されるんです。

 

これはすごくないですか…?

 

今通っている学区での連絡なので他はわかりませんが、娘の学校だけでも生徒数は600人以上います。他の学校もふくめ、この学区の生徒たち全員にいきわたるように準備されているのだそうです。

 

これは仕事ができなくなる親の収入減や貧しい家庭への配慮なのだと思います。

 

アメリカでは容赦なくいきなり解雇されることがあり、今回コロナウィルスのせいで、仕事がなくなったり給料が激減したりということが実際に起きています(日本も同様ですが)

 

解雇に関しては今回のようなパンデミックに関わらず日常的にありえることなので、今回もそれを懸念しての春休み延長という苦肉の判断だったんじゃないかなと思います。

 

その後『あと2週間延長します』という連絡は水曜日でした。

この間に地域内での死者が出てしまったことでもう避けられなくなってしまいました。

 

ちなみに、私が参加するシングルマザーグループの中で、他州の人がこんな投稿をしてました。

 
『春休みが1週間延長になって、仕事をもう1週間休まざるを得なくなって困っていたのに、やっと月曜から学校が始まると思ったら2週間延長の連絡…。今日会社に連絡したら、月曜に出勤できないなら解雇だと伝えられた。もう仕事がなくなって泣き叫びたい気分よ』
 

この女性は3人の子供をもつシングルマザー。病院で勤務しているそうですがそれでもこの対応なのだそう。

 

こんなことが普通に起きるので、今日から子供のご飯をどうしよう…なんて事態になってしまうんです。本当に怖い…。

 

ちなみにアメリカでは夏休みの時にも子どもたちへ無料の昼食配布というのがボランティアで行われています。一度行ってみたんですが、その時には確かミルクとパン、ヨーグルトか何か4点くらいもらえたような記憶があります。

 

今回は学区内の指定の6校で配布されるというので行ってみることに。

 

ちなみに支給の仕方はドライブスルーでした。学校の入り口に車をつけると先生が袋に入ったランチを届けてくれました。

 

そして無料配布されたランチの内容はこちらでした。


 
  • ミルクかチョコレートミルク
  • 野菜&フルーツジュース
  • パン
  • ヨーグルト
  • リンゴ
  • お菓子
 

無料でこれだけの内容は凄いです。ちゃんとバランスも考えられているし、これを袋に入れて配ってくれているので、袋詰めだけでも大変な作業のはず。。

 

本当にボランティアや先生、地域の人たちに感謝です。

 

他にも学校で休み中にもイベントがあります。それは自分の本を作ろう、というもの。

参加は自由。自分で作った絵本を提出し、学校が本にしてくれるというものです。

ホームページでテンプレートをDLできるように配布してくれているため、それを元に作成すればOK。

楽しそうなので春休みはこれに参加してみようと思います。

 

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