アメリカのパジャマデーは子供だけじゃなく大人にも!職場にパジャマを着てく?…理由は?

Culture

アメリカの学校で驚いたことの一つは、学校にパジャマを着ていく日があることでした。日本だと制服があるのが一般的で、みんながバラバラの格好をすること自体が珍しいですが、アメリカでは幼稚園からなんと大人にまでこのパジャマデーがあるんです。

しかも『ナショナルパジャマデー』と日にちも決まっています。そこで、今回はそのパジャマデーはいつ、どんなパジャマを着るのか、学校では何をするのか、そして、他にも学校に『意外な恰好』をしても良い珍しい日を紹介したいと思います。

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パジャマデーって何


Pajama dayとは、その名前の通り、学校や職場にパジャマを着ていく日です。娘がPre Schoolに通っていた時に初めてパジャマデーを体験し驚いたのを覚えています。

 

アメリカで長く子育てをしている人たちにはもう慣れっこのイベントかと思いますが、私は初めて娘に『この日はパジャマを着ていく日だからね』と言われたときは『ホントに?』『本当にパジャマ?なんで?』と少し不安でした。

 

 

ところが、本当にその日はパジャマを着て学校に行っていいんです。そして、着たくなければ着なくても良いです。強制ではありません。また着るのを忘れて登校したからって何かあるわけでもありません。

 

ただ、特に子供が幼いころはみんなでパジャマを着ている姿はとてもかわいく、娘の通っていたプリスクールは親に学校での様子を写真に撮って送ってくれていたので、そんな写真はとても記念に残りましたね。

 

アメリカの学校では何を着るの


 

ほとんどの公立のプリスクールやキンダー(小学校の一つ前)では、子供たちが活動しやすい服なら何でもよいというスタイルです。

 

学校によっては細かいルールや注意事項があるかもしれません。

 

 

娘のプリスクールでは『紐の靴は先生が嫌いだから』と娘に言われて紐を結ばなくては履けない靴は避けていました。

 

 

先生が子供たちの靴の紐をしょっちゅう結ぶのは大変だし、転ぶかもしれないという理由のようです。

 

キンダーでは靴に関して特に何も言われませんでしたが、『金曜日はアートの日で汚れるから綺麗なドレスは着ないように』と何度も連絡がありました。

 

たまに連絡事項に気づかない親もいるので、そういうルールにも気づかないこともありますが、子供の安全に関わることでなければ、特に問題はないと思います。

 

 

実際に何を着ているのか

プリスクールとキンダー(4~6歳)の例


 

男の子たちはシャツとズボン、寒ければフーディー、など普段休みの日でも着る動きやすい恰好。時計をしている子もいます。

 

女の子は、シャツとズボンという子もいれば、ドレスを着ている子もいます。プリスクールではダンスの時間、キンダーでは体育の時間があるので靴はスニーカーのような活動しやすいものがほとんどのようですね。

 

 

日本の幼稚園児はみんなで同じ帽子をかぶっていたりしますが、アメリカでその光景を見るのはまずありません。

 

 

アメリカで女の子たちが大好きな『JoJo bow』を付けている子はよく見かけますし、カチューシャしていたり、可愛いピンをしていたり、本当にいろいろです。アメリカではピアスをしている子は多いですが、そうはいっても小さな石などの程度。

 

JOJO bow⇩


 

 

私の経験上では、ドレスをよく着せるのはインド人に多いようでした。発表会でもあるかのようなドレスを着せている親を何人か見たことがあり、大切にしているんだなーと感じたことがあります。

 

 

制服はあるの?

 


 

一般的には自由な恰好をして良い一方で、キンダーでも制服のある学校もあります。

 

私の住む地域の例だと、都会の学校に通う娘の友達は、『着ている服で差別やいじめがあったりしないように』と制服の着用が義務付けられているし、よく行くチャーチ(教会)の遊び場では、教会の学校に通う子供たちが制服を着て遊んでいます

 

 
制服を着ることは『そこに属す』という一体感が生まれるため、自分はこのスクールの一員なんだという自覚が生まれるという利点があります。
 

 

一方で生徒の自己表現方法として自由にさせている学校も多く、そのための細かいルールはあるものの、法律でも「差別につながるルール」は認められていないそうです。人種によっては『〇〇をつけてはいけない』という宗教上の理由もあったりするので、そういったことを尊重しながらルールは決まるようですね。

 

パジャマデーの日にち

1.子供たちの場合

 

パジャマデーの日にちは、幼稚園や小学校など、学校ではこの日と決まっていないようですね。

私の娘の例だと、プリスクールではクリスマスホリデーが始まる前の学校の最終日がパジャマデーでした。12月22日頃だったと思います。

そしてキンダーでは1月27日がパジャマデーでした。

 

調べてみると、学校の場合は

 
『理由があってパジャマデーを設ける』ところと
『単に楽しむためにパジャマデーを設ける』場合がある
 

のだとか。

 

理由というのは、例えば

 
Red Ribbon Week』という『タバコやお酒、ドラッグなどの違法行為をやめよう』というキャンペーン習慣にパジャマを着ることでみんなでそういった違法行為のない将来を夢見ようという意味がある
 

場合など。

 

そして娘の学校の場合は、多様な人種が通っている(30か国以上)ためか

 

『kindness week』として『お友達や地域の人に親切にしよう』というイベントウィークの一環でパジャマデーを設けています。

 
こういった『〇〇ウィーク』の中の1日をパジャマデーにするケースもあるようですね。
 

 

その理由は、これもいろんな理由(宗教とか)でパジャマを着て通学できない子供でも他の日に別の格好をする機会を設けることでみんなで平等に楽しもうという意図があるためです。

 

2.大人たちの場合


 

驚きなのはこのパジャマデーが大人にもあることです。

しかも大人の場合は『ナショナルパジャマデー』といって国のイベントの日となっています。

これは毎年4月16日。

なぜこの日かというと、アメリカでのタックスリターン(確定申告)締切日の翌日だから。

 
頭を悩ませる確定申告が終わったからリラックスしましょう、という意味でこの日はパジャマデーとなっています。
 

 

とはいえ、大の大人がパジャマで会社に行くのは、車通勤だとしても結構勇気がいりそうです。

実際にパジャマで会社に行く人はいるのか…

 


いるんです

 

 

でも会社のルールや業種、雰囲気によってというところが大きいようですね。

 


 

 

またパジャマデーは『夜寝てるときの格好そのまま(頭もボサボサOK)で来ていいよ』という意味なのですが、みんなが同じようにパジャマを着て寝ているとは限りませんよね。

 

 

なので、さすがに『透け透けネグリジェ』はダメですよ!とか当然のルールはあります。

 

『裸で寝てるから裸で行っていい?』なんて社会人はいないと思いますが、当然『公の場でも大丈夫な(露出度高くない)パジャマ』というのが常識です。

 

 

でも、パジャマの中にはパジャマっぽくないオシャレ着だってあります。女性の場合は特に普通に日中に着れそうなデザインのパジャマだってあります。そういうパジャマで出勤する女性もいます。


 

 

ただ、その日に『大切なミーティングがある』『アポでお客さんと会う』という場合はパジャマというわけにはいかないので、現実的に着れる人、着たい人は限られているようです。

 

 

そして、パジャマに限定せず『すんごいラフな格好』であってもOKということなので、これなら帰りにスーパーに寄る用事があったとしても気軽にできそうですね。

 

 

私が感じたのは、このパジャマ通勤をするかしないか、『現実的に無理でしょ』とかいうことより、こういう『リラックスしようぜ』と国が決める日があるというのがいいよなーということです。

 

その点日本はまだまだ真面目に働きすぎるな~と感じずにいられません。

パジャマデーがある理由

これは子供たちの場合は

『楽しむ』ため。

 

大人たちの場合は

『一休憩してリラックスする』ため。

 

というのが主な理由のようですね。

パジャマデーに着るパジャマ


子供たちのパジャマはとてもカラフルで着ぐるみのようなものもあります。

 

大きく分けると、上下別れたコットンパジャマ系か、繋ぎになったパジャマか、です。

 

繋ぎのパジャマは足の先までついているものが多くて、靴が履きにくいことや、学校でコケたりしないかな、と子供が小さいときは心配してしまいますが、結構これを着ている子供たちは多いですね。

 

パジャマを着て何をするの


 

パジャマの日、大人はパジャマだから寝ていいよとはいかないですよね。リラックスした格好でありながら仕事をするのですが、、子供は。。

 

これも学校のカリキュラムや日程によると思いますが、例えば娘のプリスクールの時のパジャマデーの日は『みんなで映画を観た』そう。

 

そして、キンダーのパジャマデーはイベント習慣の中の一日だっただけなので普通の授業のカリキュラム。いつも通りのクラスでした。

 

イベント習慣というのも知らずに、パジャマを着ている子も着ていない子いたようです。

 

 

全員がしなければいけない内容のことであれば、学校の先生からメールで通知が来ますが、こういった任意のイベントの場合は学校のウェブサイトやチラシなどで知る以外で先生から直接連絡が来ることはありません。

 

私はたまたま多様な人種で国籍もバラバラという公立校に娘を通わせているので、これも人種が偏っている場合や地域のルールで学校の方針はかなり違ってくるかもしれないですね。

 

パジャマ以外にするユニークな恰好


 

ちなみに学校や職場へパジャマを着ていく日があるというのも、初めて知ると驚きのイベントですが、それ以外にも学校にいろんな恰好をして良いという日があって面白いなと思ったので紹介します。

 

例えば、

 
  • スクールカラーの服を着ていく日(学校にはその学校のカラーがあります)
  • スクールTを着ていく日(スクールオリジナルTシャツを買った人だけで良い)
  • ネクタイをしていく日
  • 好きなスポーツチームの服を着ていく日
  • ネオンカラーの服を着ていく日
  • 100歳のおじいさんおばあさんの格好をしていく日
  • ヘンなヘアアクセサリーを付けていく日
 

 

 

これも一部なのですが、こんな風に学校は『制服を着ていくだけ』ではないのが面白いですね。

 
まとめ
アメリカには『パジャマデー』というパジャマを着て行って良い日が子供だけでなく大人にもあります。

どちらもコンセプトは『楽しむ』『リラックスする』など、気を抜いて良い日だということ。

制服を着るか着ないかの選択だけでなく、生徒の表現力をつけられるようなユニークな恰好をして良い日が設けられているのもとても面白いですね。

そして、他の生徒のアイデアを見る機会もあり、視野も広がりそうです。

日本の学校でもそんな『自由さ』をたまには取り入れてみると子供たちの思考が広がって良いのではないかと思います。

 

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