アメリカの高校生が建てたタイニーハウスのレベルが凄い。

LIFE

大人でも自分の家を自分で建てたいと思っても実行に移せない中、誰も信用してくれない中自分を信じて家を建ててしまった高校生がアメリカにいるそうです。

前回は、たぶんアメリカで最年少だろうという12歳が建てたタイニーハウスを紹介しましたが、今回も凄いです。特に親からも信じてもらえなかった少年が建てたタイニーハウスはモダンでかなりの上級レベルです。

 

今回は、私も憧れているタイニーハウスを作ってしまったアメリカの高校生たちを紹介します。

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オースティン・ヘイ

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年齢:15歳
建築開始年:2010年
建築費:14000ドル
期間:約3年
広さ:130sqf
 

15歳のオースティン君がタイニーハウスに興味を持ったのは、学校のプロジェクトがきっかけだったのだそうです。そしてこれがオースティン君のキャリアの始まりにもなりました。

 

2010年のことなので、今から10年も前。今ならタイニーハウスは人気も上がって子供たちが憧れるのもわかりますが、当時はタイニーハウスの発想自体が浮かぶことが珍しかったんじゃないでしょうか。

 

何かについてリサーチしなければいけない…、オースティン君はTINY HOUSEを研究内容に選び、建築することに決めました。オースティン君が利用したのは、TINY HOUSEカンパニーの『Tumbleweed』が提供しているタイニーハウスキット。そしてオースティン君はこれがきっかけでTumbleweedの社員に採用されたのです。

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『Tumbleweed』が提供するキットは現在56000ドル~と結構費用がかかりますが、オースティン君は元tumbleweedオーナーのJay Shaferさんから寄付してもらったFenclというモデルを利用してタイニーハウスを建築することに。

 

 

費用を抑えるためにキッチンシンクやフローリングなどは中古品を利用し、祖父からの援助金と自分の夏休みのバイト代全てをつぎ込んだのだそう。

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そうして約3年かけてタイニーハウスは完成。17歳になったオースティン君は、自宅の裏庭で完成した自分の家で毎日過ごしていて、完成披露パーティーも開いたようです。この完成は、本人だけでなく援助を申し出た祖父もとても喜んでいます。

 



ちょっとだけう~んと思ったのは、数回おきに処理しなければいけないトイレでした。トイレだけは両親宅のものを使いたくなりそう。

 

 

マット・ライアン

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年齢:16歳
建築開始年:2010年
建築費:8000ドル
期間:2年
広さ:不明
キッチン、リビング、ロフト、シャワー、トイレ、庭、ハンモック

15歳の時からタイニーハウスを建てることを夢見始めたマット君は、16歳になるやいなやその夢を実現するために行動しました。

テネシー州に住んでいたマット君はフロリダ州の大学に行きたいと思っていて、そこに両親が土地を所有していたこともあり、タイニーハウスを建てる絶好のタイミングだと思ったそうです。

このマット君のトレイラーハウスは、クレイグスリストで見つけた中古のオフィス物件なんだそう!だから広さがある割りに費用がとても安くすんだみたいですね。

スゴイなと思うのは、単にタイニーハウスを建てただけじゃなく、デザインにこだわっているところじゃないかなと思います。デザインセンスもあり、よく見るトレーラーハウスは、中身は素晴らしくても外観は残念な感じがするものが多いですが、マット君の家の場合は外観もユニークに仕上げています。

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キッチンのキャビネットはオリジナルで作り、なんとゴミをあさって見つけたのだそう!

日本人にとってみたら、ゴミあさりするのはホームレスだけだという感じがするかもしれませんが、アメリカでは、大きなごみ箱がアパートやレストラン、お店の裏などそこらじゅうにあり、そのゴミ箱をあさってお宝を探す『Dumpster diving(ダムスターダイビング)』をする人たちが結構いるんです。

よく考えると、私もアパートのゴミ箱に、まだ使えそうなものをたくさん捨てたことがあるので、ここでお宝が見つかっても不思議じゃないなと思います。

もっと言えば、まだ全然食べられるような食品なんかも場所によってはたくさん見つかるそうで。。。

ちなみにダムスターダイビングでどんなものが見つかるのか、こちらの動画でわかるかと思います。


ゴミ箱あさらなくてもドネーションセンターで安く家具やらを仕入れてリメイクできそうな気もしますが、でも費用はタダじゃないですもんね。ゴミ箱からタダで見つけてくるあたりはさすが若さとエネルギーのあるティーン男子ならではです。私ならドネーション巡りでリメイクするかな。

そしてマット君のすごいところは、こういったゴミ箱から拾ってきたものを高級そうに見せるテクニック。ゴミだったキャビネットを繋ぎ、集成材をのせて全く印象の違う新品のようなキッチンに生まれ変わらせています。

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言われなければ、ゴミから拾ってきたものがたくさん使われてるなんて全く気付きません。

そして階段として利用している収納もまたセンスが良く、あまり見せたくないものその収納棚の中に隠しています。

リビングルームが狭いため、ロフトからは1階のTVが見えるように設計してここから映画なんかを観るのだそう。

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寝相が悪いと1階に落ちそうでちょっと怖いですが、子供じゃなければ大丈夫そうです。

男性は隠れ家的なものが好きだと思うのでこういうのはとても男性受けしそうですね。

そしてシャワーの蛇口はなんと木をカットして作ったものだそう。この発想はすばらしい。

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16歳の男の子というと、あまりデザインはこだわらず小汚くても全然平気、というイメージがあるのでこのギャップは驚きます。マット君はシンプルモダンなデザインにしたかったと言ってますが、これはかなりプロ級の腕じゃないでしょうか。

少なくともティーンが作った家の中で、売ってたら購入したいなと思った家でした。(娘がロフトから落ちそうなので買えませんが…)

ベッドの周りには収納がありますが、これもタイニーハウスにしてはかなりスッキリと十分なスペースじゃないでしょうか。

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そして一番素敵だなと思ったのが、庭を作り、ハンモックを設置しているところです。ここにはライトもつけてあります。

 

夜にはここで夜空を見上げるのが最高のリラックスタイムなんだそうですが、確かにここから流れ星が見えたら一日の疲れが吹き飛びそうです。

 

ハンモックというよりスイングチェアみたいなものなんでしょうか。とりあえずとても快適そう。


これはとても憧れます。田舎でタイニーハウスを建てたらこれは必須でしょうね。蚊に刺されそうだけど。

 

ちなみにこのスイングチェア?の向こうには、バスタブがあり、友達がくると一緒に入っているようです。まるで夏の休暇で別荘に来ているかのようです。使わなくなったらホテルとして使えそうです。

 

 

マット君は16歳でこのタイニーハウスを建てると決めた時に、両親も友人も先生までもが反対したりネガティブな反応を示したのだそう。

 

 

それが逆にマット君のやる気に火をつけたようで、2年かけてついに自分の思い通りの家を建ててしまいました。

 

 

 

大学生で自分の家を持っている子供も少ないのにそれを自分で建ててしまったため、住宅ローンもありません。土地は自分の親の所有。ティーンでこんな生活を手に入れているとは、私は今まで何をしてきたんだろう…っていう気持ちになりますね。とても尊敬できる男性です。

 

マット君の動画はこちら



 
まとめ
16歳で家を建てようと思った二人のティーンはとてもインスパイアされますが、とくにマット君のように、周りが皆反対しても自分を信じて成し遂げた意志の強さは見習うべきものがあります。

 

マット君は結局誰にも協力してもらえなかったため、100%全て自分で費用も建設も行ったのだそうです。とてもかっこいい生き方をしている10代の少年ですね。なんでもできると思えばその方向に向かっていくし、できないと思えばできない方向に向かっていくものなのかもしれません。

 

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