アナと雪の女王2でエルサとアナたちはエルサの魔法の秘密を解き明かす旅に出ます。でも疑問なのは、なぜエルサにだけ魔法の力が与えられたのか?なぜアナには力がない?ということ。
今回は、最後に全部つながったその謎をネタバレ含めて考察したいと思います。
エルサに力が与えられた理由
映画アナ雪2を観た人はもう知っているかと思いますが、この答えは映画の中でアナがエルサに伝えています。
両親の死は自分に責任がある、と自分を責めるエルサに向かってアナが言う場面。
『イエレナが聞いてたじゃない、なぜ精霊たちはアレンデール族に魔法の力をもつ女王という見返りを与えたのかって。それは母が父を救ったからじゃない。母は敵である父を救ったのよ。
母の素晴らしい行動に対するご褒美がエルサとともに与えられたのよ。
エルサ、あなたは精霊から授けられた贈り物なの。もし誰かが過去の問題を解決できるとしたら、もし誰かがアレンデールを救い、魔法の森を解放できるとしたら…、それはあなたなのよ』
※吹き替え版を観ていないので原作の訳です。
そしてエルサが言いました。
『ハニーマレンが第5の精霊があるって言ってたわ。
それは自然の魔法と私たちをつなぐ架け橋』
それは自然の魔法と私たちをつなぐ架け橋』
この第五の精霊はエルサ自身だったのです。
つまり、魔法を持つエルサの誕生はイドゥナが敵を救ったご褒美であり、第五の精霊であるエルサが自然界と人間界をつなぐ架け橋であったということ…。
そのためエルサには、4つの精霊たちを落ち着かせる力があるのです。
そして4つの精霊たちとつながりのあるノーサルドラ族(自然)と現代の世界で生きるアレンデール族(人間)の争いをなくし、平和をもたらすことがエルサの使命。
なぜ母イドゥナには魔法が与えられなかったのか

そりゃあそうでしょ、と思うかもしれませんが、イドゥナはノーサルドラ族出身で、もともと4つの精霊、特にゲイルと仲良しでした。
精霊と仲良しで敵を助けたイドゥナにパワーを与えても良いんじゃないかと思ったりしますが、それは魔法が与えられるのが『精霊』であって人間ではないからだと考えます。
イドゥナは敵であるアレンデール族のアグナルを助けたとはいえ、ノーサルドラ族出身。人間と自然とつなぐ精霊が魔法を持つのであればそれはノーサルドラ族のイドゥナとアレンデール族のアグナルから生まれるエルサしかいません。
エルサの魔法はご褒美ではなく呪いという説も…

興味深いことに、エルサに与えられた魔法は『精霊からのご褒美』ではなく、またはご褒美とともに『一家に与えられた呪い』ではないかという考え方もあるようです。
イドゥナが自ら危険を冒して敵であるアグナルを救ったことに対して『ご褒美』を与える一方で、アグナルの父ルナード国王がノーサルドラ族の長を襲ったことに対する罰として『呪い』を与えられたというもの。
アナ雪2ではすっかり自分の魔法をコントロールできるようになっていたエルサですが、子供の頃にはそれがコントロールできず、その結果妹のアナに魔法をぶつけてしまう事故を起こし、意識不明の状態にさせてしまいます。
さらにそれがきっかけで、姉妹は何年もお城の中で離れ離れになって暮らさなければならず、外の世界からもシャットアウトされてしまいます。
暗い幼少期を送ることになってしまった姉妹。さらにコントロールできないエルサの魔法のルーツを知るために航海に出た両親は荒波にのまれて亡くなってしまいます。

そしてエルサは一人で氷の城に閉じこもって生きることに決め、追ってきたアナに再び魔法をぶつけて最終的にアナを凍らせてしまう…。
と、エルサが21歳になるまでは姉妹はこれでもか、というほど波乱万丈の人生を送らなければならなかったからです。
確かに、魔法が原因でここまで過酷な人生を送らなければならなかったとなると、『ご褒美』とはいいがたいものがあります。
でもそれだけ、戦いを起こした人間に対する精霊たちの怒りが強かったのかもしれません。
なぜアナには魔法が与えられなかったのか

じゃあ、なぜ同じ両親から生まれてきたアナには何の魔法も与えられなかったんでしょうか。
単に次女だったから…?
これはあくまで私の考察ですが、『自然と人間との調和』がいつまでも続くよう、エルサが自然界、アナが人間界を代表しているように描いているからではないかなと思います。
精霊には魔法が与えられるが人間には魔法が与えられない。
アナ雪2の最後に、エルサは魔法の森につながりを感じ、ノーサルドラ族たちとともに魔法の森に住むことに決めます。
一方で、アナは現代人であるアレンデール族の女王となります。
そしてこの姉妹は強い絆と愛でつながっているのです。
最後のエルサとアナの会話にも表れているんじゃないでしょうか。
アナ『第5の精霊見つけたの?』
エルサ『…』
アナ『そうか、エルサが第5の精霊だったのね!』『エルサが架け橋だったの…』
と言われて答えたエルサ。
『というか、橋は両サイドあるでしょ、そして母は二人の娘を生んでくれたの。私たちが一緒に成し遂げたのよ』
このことからも、自然の魔法につながりのあるノーサルドラ族と、魔法の森が自分の居場所だと気づいて住むことに決めたエルサ、そして、魔法とは関わりのない人間界で女王となりアレンデール族をまとめることになったアナが魔法を与えられなかったことはとても自然な流れじゃないかなと思いました。

ただ、これだと前作のときに『続編ありき』で物語が成り立ってることになっちゃいますが…。
続編は前作公開1年半後くらいに決まったということなので、そもそも前作でどうしてエルサだけがパワーを持ってたのか…なんらかの事情が背景にあったはずですが謎です。
でも監督クリス・バックとジェニファー・リーが、『アナと雪の女王は1と2で一つの完成形』とどこかでお話されているので、アナ雪2が出たことで謎も解けていろいろ繋がってスッキリした、という感じではないでしょうか。(少なくとも私はそうでした^^)
エルサだけが魔法が使える理由も、上記の理由だとなんだか自分的にはしっくりくるのでそう考えています。
エルサの魔法一つだけでもこんなにいろんな考察ができるアナ雪2はやっぱり面白いですね。
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