アメリカでインフルエンザにかかったら?タミフルを実費で払った値段に驚いた!!【続き】

LIFE

前回に引き続き、アメリカでのインフルエンザの処方(対応)に関する体験談です。前回は、突然の高熱が出た娘が熱せん妄の症状を発症したため、病院の予約を入れたということで、病院での診察料、処方箋について記載したのですが、今回は引き続き、症状が良くなったと思ったら再び悪化したためフォローアップのcheck-upに行ったときの体験談です。そこで医師から自分にタミフルを処方されたのですが、その後購入を後悔することに…。

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インフルエンザは熱が下がっても油断できない
今回インフルエンザにかかったのは幼稚園児の娘で、インフルエンザの予防接種を10月に受けていました。

 

アメリカでインフルエンザにかかったら…【医療費・処方薬はこうなる】

 

それでもやはり子供はかかりやすかったのか、クラスメイトから移ってしまったようで、あっという間に高熱が出て食欲が落ちてしまいます。

 

少し嘔吐がありますが、その後熱が下がり、そして再び夜に高熱が。

病院でインフルエンザと診断され、処方薬を2種類もらい、医師のアドバイスに従っていたところ、翌日にはいつも通りにすっかり元気になっていました。

この時点では、娘より看病している自分の方が頭痛や寒気に襲われるという事態に。

 

 

いよいよ移ったか…と思いながら、遊んでくれと迫る娘を寝かしつけると、しばらくして娘の咳がとまらないようになってしまったのです。

 


苦しそうにする娘。ひたすらはちみつレモン(レモンは極少なめに)を飲ませます。(はちみつは虫歯予防にもなるため、就寝中も歯磨きの心配をすることなく助かります)

 

咳が継続的に出るため、体も熱くなってきます。

 

2日間ほど出ていなかった熱が再び出てきてしまっていました。

 

そこで翌朝のfollow-upに行くと、熱が戻ってしまい、咳も出ているということで

 

「じゃあ今週いっぱいは学校休んで様子をみましょう」ということになり、

 

「気道を広げて呼吸をラクにできるようにしますね」

と言われて処方されたのは、気管支拡張剤のアルブテロール(サルブタモール)でした。


吸入器を使用しての処方が終わると、

「じゃあこの吸入器貸してあげるから、家でもやってね。2日後に返しにきてね」

 

そうして吸入器(ネブライザー)を借り、寝る時以外4時間おきにサルブタモールを吸入することに。

 


 

吸入器を気軽にレンタルできることもこの時初めて知ったのですが、医療費がとにかく高いアメリカ。これももしかすると後で驚きの請求額が来るのでは…と思ったら、

 

無料でした。

 

ちなみに使い方はこちら



 

まあ、このネブライザー、購入しても35ドル程度なので、レンタルで無料なのも驚くことではないのかもしれませんが。

 

そして医師が「あなたは大丈夫?」と心配してくれたため、そういえば!と気になったことを聞いてみることに。

 
タミフルを保険なしで購入したら、レシートを見て冷や汗が…

前回の診察時に、子供がインフルエンザだとわかり、処方箋をもらったときに医師が聞いてくれました。

「あなたも薬いる?一緒にいるから移っちゃうかもしれないし」

 

”処方箋もらえるのならぜひ!”と思い「お願いします!」と伝えました。

 

基本的に薬が嫌いなため、よほどのことがないと飲まないのですが、なんといっても医療費の高いアメリカで医者にかかる機会は少ないため、医師の処方箋を子供のついでにもらえるのならありがたいと何も考えず即答していました。

 

この時医師が処方してくれたのは、タミフル。その時にサラッと言われたはずですが、なんでも効くならと右から左。といってもインフルエンザといえば、まあ考えられる薬の代表であるタミフル、これが処方されて当然でしょうね。

 

 

そして、飲む気はほぼなかったのです。予防接種を受けていたため、万が一かかっても重症ではないだろうと考えていたためでした。(そのためインフルエンザで高熱で死にそう…となった場合のみ飲もうくらいでした)

 

通常子供の処方箋に支払う金額は数ドル~高くて20ドルくらい。保険適用です。

 

そのため、薬が一個増えようが、あまり大した金額じゃないだろう…と感覚的に思ってしまったのは大間違いでした。

 

自分はこの時保険に加入していないことを忘れていたのです(汗)。

 

子供は保険加入、親は保険加入なし、という状況で、子供の診察時に自分にまで処方箋がもらえるという予想外の事態だったため何の予備知識もないまま、薬局で自分にも処方箋が出ていることを伝えます。

 


 

すると、『処方箋、出てないようですね…』

 

過去にこの薬局を利用して自分が薬を購入したことがないため、データがないのかなと思いましたが、病院に伝えた個人情報が送られているはずなので問題はないはず。

 

そして「念のためドクターにもう一度確認してみてください」

 

と言われ購入できませんでした。

 

とはいえ、自分から欲しかった薬ではなかったため、そこまでしなくてもいいか、とドクターに連絡をすることなく帰宅していました。

 

よく考えると、インフルエンザの症状が出て48時間以内に処方しなければ効果がないというタミフルです。2日ほど前に何となく悪寒や頭痛、体のだるさを感じていたため、これが症状の一部であったのなら、もう効果は期待できないなという思いも。

(※実際には感染しないための予防薬としても使えます)

 

もう薬は忘れればよかったのですが、follow-up検診で

「あなたは大丈夫?」

 

と言われたため、『そういえば、私のはデータがないとのことでもらえなかったんですよね』

 

と答えていました。

 

『え!ちゃんと連絡したのに?電話でメッセージも残しておいたわよ』

 

医師からそう言われると、せっかくなのでやっぱり購入しておこう、という気持ちになったのです。

 

そこで2度目に訪れた薬局で、そのことを伝えると、しばらく「やっぱりデータがないわ」と困っていたスタッフもようやくデータミスであったことに気づき、『あったわ』と準備してくれました。

 

娘の薬は、2日分のサルブタモールであるはずですが、なぜか50個も処方してもらい、それとともにお会計をしたため、購入金額はその時には見ないまま薬剤師から薬の説明を受け、帰ろうかという時…。

 

『タミフルか…もういらないだろうな…』と思いながら何気なくレシートを見ると

 

『132.33ドル…!?』

 

さすがについでにもらった程度で支払う金額の予想をはるかに超えていたので、目が点に。

 

保険もないため、アメリカではこれは妥当な金額なようですが、(場所によっては200ドルくらいすることもあるようです)日本であれば実費でも

 

オセルタミビル(タミフルのジェネリック薬)10錠 … ¥ 4,800 (診察料込) 

(佐々木クリニック) 

 

とのことです。今回全く同じオセルタミビルカプセル75mg を10錠で132ドルだったため、単純に日本の3~4倍です

 

このタミフルを1回1錠、1日2回、飲むため5日分になります。

 
その後インフルエンザの症状は…
自宅でのサルブタモール吸入を始めて、かなり調子もよくなった娘は、公園に行きたい!というほど元気に。この吸入器は2日ほどレンタルして返却予定のため、薬は10本ほどもあれば十分です。

 

もしかするとその後長引いたときのために多めに処方してもらえたのかもしれませんが、残った薬は処分することになるため少しもったいない気もします。

 

保険適用で10ドル以下だったため、費用は気にならないとはいえ、実費で132ドル支払ったタミフルの方は、使うこともなくなり、期限は1年ありますが翌年万が一インフルエンザになったとして、自己判断でこれを使用する気にもなれません。(保存状態やらも心配)

 

132ドルを無駄にしたというのは少なからずショックではあったものの、インフルエンザを無事に乗り越えられたことは良かったです。

 

マスクの使用でもあまり予防効果はないと言われるインフルエンザですが、やはりできる限りの対策をしたいですね。

 

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