アメリカの小学校やキンダーはバレンタインデーは何するの?日米は真逆!Valentine Boxのアイデアまとめ

Culture

女性から男性にチョコレートを渡す日本のバレンタインデーは『モロゾフ』が仕掛けた習慣ですが、アメリカのバレンタインデーはそれとは違い、『恋人』『家族』『友人』などみんながカードやプレゼントを贈り合ってお祝いする日です。そして他に日本と大きく違うところは『学校にプレゼントを持って行っていい』ところではないでしょうか。今回はアメリカの学校バレンタインデーに持っていく『Valentine Box』やプレゼントのアイデアをまとめてみました。

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日本とアメリカのバレンタインデーの違い


日本のバレンタインデーとアメリカのバレンタインデーはクリスマス同様に全然違います。

 

この文化の違いについて考えるときいつも思うのは、日本は『恋人』にフォーカスするイベントが多く、アメリカは『家族』にフォーカスするイベントが多いということです。

 

 

特に日本人にとって『クリスマス』と『バレンタイン』は恋人のための日で、多くの人は家族そっちのけで恋人と過ごしますよね。

 

 

そんな日本にも家族の日があります。毎年11月の第3日曜日で、その前後一週間は家族の週間。

でもこれを知っている人はどのくらいいるのでしょうか。。。大きく取り上げられるのは11月22日のいい夫婦の日くらいじゃないでしょうか。

 


家族の日というのは、2007年に少子化対策の一環として内閣府が定めた記念日ですが、はっきり言って全然浸透していないですよね。毎月第三日曜を家族の日と決めている自治体や『家庭に任せる』としているところもあるくらいで、家族の日を決めた意味があるのか、というくらい曖昧です。

 

 

その一方、『バレンタイン』と『クリスマス』に関しては『恋人の日』として大きく取り上げられるイベントです。どっちも商業がらみでここまで盛り上がったというのが共通しています。

 

 
日本でもクリスマスはかつては家族の日だったそうです。が、バブル期にメディアがこの日は恋人の日というイメージを植え付け、そのまま浸透していっています。
 


 

そしてバレンタインデーは、昭和11年にモロゾフが恋人へチョコレートを贈ろうというキャンペーンを行ったのが始まりで20年後にメリーチョコレートカムパニーが同じ試みをして浸透していったという商業戦略にはまり今に至っているため、クリスマスもバレンタインデーも本来の意味を知らず『この日は恋人の日』と認識している人が大多数です。

 

それは全然悪いことだとは思わないですが、私個人的には『家族の日』『家族、友人、そして近所の人』など、他の人たちと愛情や友情を確かめ合うというアメリカでの考え方の方が好きです。

 

アメリカはクリスマスは『家族の日』そしてバレンタインデーは『家族、友人、地域の人などみんなの日』です。通りがかった見知らぬ人と『Happy Valentine’s Day!』と声をかけあうこともあります。クリスマスも他人とも声を掛け合いますが、そんなのがいいなぁと思ったりします。

 

日米の学校のバレンタインデーは真逆


日本に比べて自由度の高いアメリカの学校。バレンタインデーも日本とは全く違います。

 

 

日本の学校…禁止(黙認する場合あり)

アメリカ…学校でイベントするからカードやプレゼントなどを持ってくるよう連絡がある

 

日本では『学校にチョコレートを持ってきてはいけない』と決まっていますが、この理由は『学校に不要なものを持ち込まない』というルールからバレンタインデーも例外ではないとのことだそうです。

 

そのルールがないと、生徒がおもちゃやいろんなものを学校に持ち込んで制御不能になるから、ということだそうですが、なんか厳しすぎないかな、とも感じます。

 

アメリカはそれぞれの学校でルールは違いますが、娘の学校でも「学校におもちゃやブレスレットなどのアクセサリーを持ってこない」というルールがあります。

 

その理由は『授業に集中できないから』

 

 

ただ、ここで日本と大きく違うところはそのルールに明確な例外があることで、

 
『生徒も先生も一緒になって楽しむ日がある』
 

のです。例えば学校100日目のお祝い、とかパジャマデーなんかもその一環で、普段しないこと、普段持ってきてはいけないものを持ってきて良い日があることではないでしょうか。

 

他にも、誕生日の生徒が、他の生徒にグッディーバッグ(ささやかなプレゼント)を配るのはOK(配ってくれるのは先生)だったり、かなり融通が利きます。

 

生徒の中には親がルールを知らないためか、気にしていないのか、おもちゃや不要品をもってきている子もいるようです。が、これに対して毎回キーキー注意されるということもないようです。(度が過ぎたら注意されるでしょうが)

 

プリスクールだともっと融通が利いています。私的には、人を傷つける可能性のあるもの(とがってたり針金が出てたり、金属製のものとか)は例えOKでも避けます。

 

娘が学校でクラスメイトに引っかかれた顔の傷跡が1年以上たった今も消えず、見るたびに悲しくなるからです。これはアクシデントで仕方ないですが、そういった思いを他の人がしないよう特別な日でみんなで楽しむ、という日以外は身に着けたり持って行かせたりはしません。

 

バレンタインが近づいてくると、先生や学校からメールや紙で連絡が来ます。娘の学校の場合は

 
『バレンタインデーの日は”Friendship Party”をします。みんなからのカードやプレゼントが入るような箱か袋を持ってきてください。プレゼントは全員の生徒分用意をお願いします』
 

 

ということで、

 


プレゼント(カードのみでもOK)持ってきてね

 

と逆に言われるわけなので、持っていく必要があります。

 
この日はクラスメイトとカードやプレゼントを交換して友情をはぐぐむ目的があるので、用意しない方が子供にとってマイナス。
 

といってもこの時期はスーパーでさえバレンタインデーにみんなに配れるようなカードや小さなプレゼントがたくさん売っているので、用意するのは簡単、費用も安くてすみます。

 

また、プレゼントでなくてもカードだけでも構いません。が、プリスクールでもギフトやお菓子付きが多かったのでほとんどの人は何かしらグッディバッグのようなものを用意すると思います。

 

クラスの子にあげるものは何がいいの

大量に配れる用のバレンタインデーのカードはキャラクターものを中心にいろんな種類があります。20人とかいると個別に買うのは大変なので、カードは小さめで、ギフトを少し用意する方がもらう方もありがたいのではないでしょうか。

 



オンライン購入だと人と被りにくいかもしれません。こういう小さな(5㎝×5㎝くらい)カードと小さなタトゥー(真ん中の)のセットは女の子が好きなのでおすすめです。

 


男の子は、ステッカーとかマグネットがセットになったものなどがあります。

 

グッディーバッグを作るなら、やっぱり定番は

 
  • えんぴつ(レインボーカラーなど)
  • キャンディー(ロリポップやチョコ)
  • 消しゴム
  • 粘土
  • バッジ
  • 塗り絵
 

などで、クッキーを焼く人もいるかもしれないですが、『何が入ってるかわからない』ものを食べない人もいると思うので(アレルギーの子が結構いる)市販の方が安心です。私は手作りのものをもらったらたぶん食べないと思います。

 

市販のちょっとしたお菓子や小物を可愛く包むのが一番。こんな風に工夫している人たちもいます。


 

 

 

 


 


 

 


 


 

数が多くて大変なのであまり大きくない方がよいですね。

 

みんなからもらうギフトを入れる箱がユニーク

みんながグッディーバッグを作るわけではないですが、クラスメイトみんなから何かしらもらうと、かなりの量になるため、それを入れる袋か箱が必要になります。

 

この箱や袋を持ってきてくださいね、と学校から連絡がきます。

 

それも、普通の箱では味気ないため、バレンタイン仕様にアレンジする人もいて、これが『Valentine Box』と呼ばれて張り切って作る人はかなりの大作になっていたりします。

 

例えば、、

ミッキー


 

 

潜水艦?


 

 

ユニコーン


 

 

郵便ポスト(ナイス!)


 

 

♡ボックス


 

 

ロケット


 

 

卵のパックを使ったワニ


 

 

 

バタフライ


 

その他いろいろ


 

 

 

子供と一緒に作れそうな工作系


 

 

ちょっとマネできそうにないこんなものまで

 


 

 

さすがにここまで張り切らなくて良いかと思いますが、ちょっとしたボックスにデコレーションするのがおススメです。(先生からもdecorated boxと指定があるため…)

 

注意点は

 

 
  • みんなからのギフトが入るように口は広め
  • クラスメイト全員分が入るような大きさ
 

誰が何を持ってくるのかわからないので、大きさは予想できないですが、適度な大きさのものにするのが良いですね。(渡す側も大き目のギフトは避けた方がよさそうです)

 

こんな風にみんなで交換するので

 


カードに誰宛かは書かないでね

 

と言われています。

 

 

確かに誰宛と書かれてしまうと、先生が仕分けしなくちゃいけなくなるか、生徒がもみくちゃになって大変なのでそういうカオスを避けるためですね。

 

 

先生には何かあげるべき?


 

生徒同士が交換するのはわかったけど、先生の分も用意しなきゃいけない??と疑問に思うこともあると思います。

 

先生にあげるかは自由ですが、私はあげた方が良いと思っています。その時の注意点は

 
『さりげなくて高価でないもの』
 

『not too personal』と言われているので、当たり障りのない10ドルくらいまでのものがいいのではないでしょうか。

 

娘の学校では、人数が生徒の数より少し多めで依頼があったので、もしかすると先生の分が始めから入っているかもしれないですね。

 

 

生徒と分ける場合、先生にあげて喜ばれるものは授業で使えるものが多いとか。鉛筆やペンなどいくらあっても助かるものなんかが良いですね。

 

ギフトカードをプレゼントすることもあります。


 
私はプリスクールの先生の誕生日に先生がコーヒー好きということで、スタバのカードをあげたことがあります。
 

 

そこまでする必要はないとは思いますが、私の場合はプリスクールが無料だったこと、非常に内容の濃くてレベルの高い授業を受けさせてもらえた感謝の気持ちも込めて贈りました。

 

 

周りを見ていると、プレゼントをあげている人は一部のようです。忙しくてやってらんないという親もいるだろうし、それは気持ちの問題なので時間に余裕があればいろいろ工夫するのも面白いかなと思います。

 
『先生に何かを贈る』という習慣も日本にはないので、ここも日本とアメリカの学校の大きな違いではないでしょうか。
 
まとめ
日本とアメリカのバレンタインデーは全然違います。学校での行事はとくに『学校ではやりません』という日本に対して『学校でイベントするから協力お願いします』というアメリカは真逆です。

親は面倒だしお金かかるな~と思うかもしれませんが、こういうイベントはとても大事だと思います。子供が他のクラスメイトと交流するきっかけになったり、家で親子でクラフトしてみたり、子供が学校は楽しいと感じることなど、いろんなメリットがあるのではないでしょうか。

日本も規則だらけで縛り付けず、ルールを守りながらも緩~くはじける機会を設けたら楽しいのではないでしょうか。

 

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