ディズニー映画の中でも大人気の映画の一つ、塔の上のラプンツェル。髪の毛がさらさらでスーパーロングなラプンツェルはプリンセスの中でも人気があります。私もこの映画は大好きでもう何回も観ているんですけど、おとぎ話とわかっててもユージーンがラプンツェルの髪を切る場面で毎回泣いちゃうんですよね。
映画の中の音楽も大好きです。とくに『I See The Light』なんて美しすぎです。
でもこのストーリーってディズニーなんだけどちょっと暗い話だったりしますよね。
よく考えたら母親(実際は誘拐犯)が女の子を18歳まで軟禁するって話なんだから、実際に起きたら歴史に残る悪質な犯罪ですよね。
まぁおとぎ話って怖いものも結構あるから、それをこんな素敵なストーリーに仕上げたディズニーはさすがですが、何回も観てるのでもう少し違った見方がしたいななんて思ったりもします。
そのため、今回は、そんな人のためにもちょっと目線を変えて観ることができる『塔の上のラプンツェルの秘密』を18個ご紹介したいと思います。
フリン(ユージーン)とラプンツェルはディズニープリンセスカップルで一番の年齢差

映画を見てるとそんなに違和感ないですが、ユージーンとラプンツェルは年の差が8歳あります。現実の世界なら普通ですが、ディズニープリンセスの中では一番の年の差カップル!
ユージーンは26歳、ラプンツェルは18歳。この年齢なら若いカップルって感じだけど、ユージーンが30歳になったときラプンツェルはまだ22歳なんだな~と思うと、中堅サラリーマンと大学生みたいな感じですね。
とはいえ、相性はぴったりな様子の二人なので何の問題もなさそうですが…。
ラプンツェルはディズニープリンセスの中で一番最初に魔法を持ったプリンセス
ディズニープリンセスって結構たくましかったり、アナ雪のエルサのように魔法を使えるのも普通な感じがしますが、実はプリンセスたちは普通の女の子が多いんですよね。でもラプンツェルは黄金のつやつやの超スーパーロングな髪の毛に魔法の力を持つという特別な女の子。
魔法がなくてもこの年齢であの異常な長さの髪の毛を持ってたらギネス記録ですけど、ヒーリングいう素敵なパワーを持っていたため、魔女から狙われてしまいました。
やっぱりどの時代にも特別な才能を持った人を狙う悪党がいますね~。
そしてそんな魔法の力を持ったのはラプンツェルがディズニープリンセスの中で初めてなのだそう。
魔女のゴーテルの年齢がやばい

『mother knows best♬』と歌うゴーテルさんのせいで、母のイメージが悪くなりそうじゃないか、と思ったものですが、まぁこの人は実際にはお母さんじゃなくて魔女。魔女と言えば、最低100歳くらいいってるでしょ、というイメージがありますよね。
じゃあゴーテルの年齢は何歳か、というとなんと400歳以上なんだそう。
これはゴーテルの衣装がルネサンス時代のスタイルであることから推測される年齢。
実際はわからないにしても、最後にラプンツェルの髪をユージーンが切ったことでゴーテルが魔女に戻って塔から落ちたときにはほこりになって消えてたのでそうとう古かった(年取ってた)ってことでしょうね。
コロナ王国のモデルはモンサンミッシェル

ディズニー映画は最新技術を使って人間や動物のいろんな細かい動きを研究してますが、実際の場所からもインスピレーションを得ています。そのためにスタッフを世界のあちこちに旅行させたりしていて、これは本当に羨ましいですね~。
アナ雪のアーレンデール城のモデルはノルウェーのアーケシュフース城なのだそうですが、コロナ王国のモデルはフランスのモンサンミッシェルなんだそう。
ここは行ったことない人でもきっと知ってる場所ですよね。おとぎ話に出てくるお城は実在するよ~って考えると(順番は逆だけど)なんか夢があって素敵です。
始めはおとぎ話じゃなくシュレックのような映画になる予定だった

冒頭にも書いたみたいに、誘拐犯が女の子を18歳まで監禁するという恐ろしいストーリーにも関わらず見事にディズニーらしいおとぎ話になってて怖い印象がなくなってる(ある人もいるのかな?)この映画ですが、最初はこんなおとぎ話になる予定じゃなかったんだそう。
じゃあどんなストーリーになる予定だったのかというと、シュレックをもう少しディズニープリンセス寄りにしたようなストーリーにしようって話だったそう。
そういえばシュレックは怪物ですが、噂ではフランスのプロレスラー、モーリス・ティレットさんがモデルと言われてます。この方は先端巨大症のために容姿が少し変わっていて、それがシュレックによく似ているからです。真相は謎ですが、塔の上のラプンツェルがこれ系の話になるってことは監禁話は誰かがモデル??
そう、この話は聖バルバラという『お父さんに幽閉された美女』がモデルになっています。3世紀という大昔の話で実在なのか誰もわからないでしょうが、お金持ちのお父さんが美人の娘が変な男につかまらないよう大事にしすぎて塔の最上階に幽閉した、というのがラプンツェルのもとになったストーリー。
でもこれを製作総指揮のグレン・キーン氏が反対して、おとぎ話風になったそうです。シュレック風だったらもっと怖かったんでしょうか。
塔の上のラプンツェルは初めてPGが付いたディズニープリンセス映画
ユージーンが刺されて血を流す場面など、幼い子供が観たらちょっと心配なシーンなんかも登場するため、PG(Parental Guidance)マークがつきましたが、ディズニープリンセスの中でPGマークがついたのはこの映画が初めてなんだそう。親と一緒に観てね、っていう映画ですね。
ラプンツェルの声はエルサの声になりかけた

塔の上のラプンツェルでラプンツェルの声を演じてるのはマンディ・ムーアで、この人以外にないでしょうというくらいキャラに合った素敵な声なんですが、役が決まるまでに候補に挙がった人がとても意外な人。
それはアナ雪でエルサを演じたイディナ・メンゼル。
ただ、イディナの声はマンディ・ムーアよりも迫力があるので18歳の世間知らずの女の子の声とはちょっとイメージが違うかな~。
結局ラプンツェルがマンディ・ムーアでエルサがイディナ・メンゼルになったわけですが、どっちもこれ以上ない適役なんじゃないでしょうか。
ランタンのシーンはもともと花火だった

私も大好きなシーンの幻想的で感動的なランタンが空に舞い上がるこのシーン。この映画の中で一番印象に残るシーンじゃないでしょうか。ここで私の好きな『I see the light』がかかるので、最高!
このシーン観てるだけで泣けます。
このランタンのシーンはタイのコムローイ祭りからインスパイアされたものなんだそう。今や台湾、中国、ブラジル、メキシコを始め世界のいろんな場所で行われるようになってます。この幻想的なシーンにあのキレイなマンディ・ムーアの歌声が重なるので忘れられないシーンになってます。
でももともとはこのシーンはラプンツェルの誕生日に花火を上げる、っていう案だったんだそう。
でも綺麗だけど花火よりランタンの方が素敵。願いをこめてランタンを浮かべるっていうところもいいんですよね。環境に良いかちょっと心配なとこはあるけど、(そういうものができるともっと良いかも?)映画でこれを入れてくれたのはホントに嬉しい!
髪の毛の重さ4.5㎏
これ、地味にあるあるだと思うんですが、ロングヘアの女子にはよくわかる『髪をバッサリ切ったらとっても軽くなった』ってやつですね。ラプンツェルの髪の毛は21mもあるんだそうです。しかも結構なボリュームですよね。
よく絡んだり躓いて転んだりしないな~と思いますが、そんな野暮な疑問は置いといて、これだけ長いとかなり重いはず。そしてディズニーによれば髪の重さは4.5㎏なんだそうです。
そんなに重いものが頭にくっついてると思うと、首とか肩とか痛くならないのか不思議だけど、それよりどうやって梳かしてたんだろう…。
ユージーンが髪を切ったとき軽すぎてビックリしたでしょうね。
幽閉されてた割りにはメンタルが健全

ここに気付いた人がどのくらいいるかわからないですが私もラプンツェルが母親以外の人間と18年も喋ってないのに言葉もよく知ってるし、うつ病にもなってないのが不思議だな~って思ってました。
しかも母親からは心理的にコントロールされて虐待を受けてるにも関わらずとても素直で社交的で良い子なんですよねぇ。これは奇跡じゃないでしょうか。
あんな毒親からどうしてこんな素敵な子供が育ったのか…それはこの映画の最大の謎かもしれません。
パスカルはカメレオンじゃなくて当初リスの予定だった

ラプンツェルの唯一の友達のパスカルは、表情だけでいろんなコミュニケーションを取れるかしこいカメレオンで、いつもラプンツェルの側にいます。喋らないから存在感は薄いけどでもなくてはならないキャラです。
しかも最後魔女のゴーテルが塔から落ちたのはパスカルが髪の毛を引っ張って足をひっかけたからなんですよねぇ。
追い打ちをかけた、というかとどめをさすという重要なシーンがなんと一言もしゃべらないカメレオンっていうのが凄いですよね。
でももともとはこのキャラはカメレオンじゃなくてリスの予定だったんだそう。
しかもカメレオンに決まった時はパープルカラーになりそうだったんだとか。
なんとなくアナ雪2に出てきたブルーニ(サラマンダー)を思い出しますね。
ディズニープリンセス映画最初の3D映画
とっても色鮮やかでキレイな映像が印象的なんですが、この映画がディズニープリンセス初の3D映画。思わず細部までまじまじ観ちゃいますよね。でもこれだけの映像を作るのにやっぱり相当なお金がかかったそうで、制作費は2億6000万ドル以上なんだとか。
その2.5倍の利益があったそうなのでそれだけかける価値ありますよね。というかそこまでしてこんな素敵な作品を作ってくれて何度も観てしまうのも納得です。
実母は性格も娘に似てる

この映画の中ではラプンツェルの実の両親である王と王妃が登場するんですが、どちらも一言もしゃべらないんですよね。最後に娘と再会したシーンではきっと何かしら一言でも喋るんじゃないか…って思ってたんですが喋らず。
顔は母子そっくり。母は昔は自分探しに冒険に出たりしていたというのでラプンツェルのような怖いもの知らずなキャラっぽいんですが、娘に再会しても『ラプンツェル!本当にあなたなのね!会いたかった!』なんて言いません。無言だからいいんでしょうね。でもその後ユージーンに手を伸ばして引き寄せるあたりはフライパンでユージーンをなぐった娘同様に結構強いキャラなのかもですね。
タイトルはもともとラプンツェルの予定だった

ラプンツェルっていう名前が日本人の私にはちょっと覚えにくかったんですけど、そのうちあまりに定着して映画のタイトルもラプンツェルだと思ってた時期が最初あったくらい今となってはインパクトが強い名前です。
実際にこの映画は最初は『ラプンツェル』ってタイトルだったそうですが、それが『Tangled』に変わりました。
髪の毛がポイントだからかな~と思ってたらこれは実はプリンセス映画だけど男女どっちにも受け入れてもらえるように、っていう理由なんだとか。
前年の『プリンセスと魔法のキス』というディズニー初の黒人プリンセス映画が思ったよりも収益が低かったのが、プリンセスを強調しすぎて男性に受け入れられなかったからだと判断されてプリンセス名をやめたとのことですね。
確かにプリンセスと魔法のキスは王子の影がうっすいですけど、ラプンツェルの方はユージーンの存在感がかなり大きいですよね。しかも歌声かっこいいので印象にも残りました。
ユージーンが髪の毛切ってからまたロングヘアに戻った
超ロングヘアだったラプンツェルの髪の毛がブルネットでピクシーカットになって、とっても可愛いなーって思ってたんですが魔法の力を失っちゃったからもうこのままブルネットで、短い方が軽くて楽~ってなったラプンツェルはきっとこのままこのピクシーカットなんだろうと思いきや実はまたロングブロンドに戻ってます。昔のあの花が咲いてた場所に戻って、崖っぷちのとげとげに触ったら髪の毛が生えてきました笑!そりゃすごい。
翌日髪の毛が戻ってるラプンツェルみて動揺して早口で何があったか聞こうとするユージーンはなかなか面白いです。
フリンの本名は始めユージーンじゃなかった
悪党フリンよりイイ奴ユージーンの方が好きですが、もともとフリンの本名はフランスの名前『バスティアン』になる予定でした。バスティアンっていう名前が好きか嫌いかはともかく、映画の中でラプンツェルが『バスティアン!!』って叫んでたと想像してみると、ちょっと違和感があるな~って感じですね。ユージーン!の方が呼びやすいですねぇ。
73年たってやっとできた映画
ディズニー映画が何年もかけて制作されるのは誰もが知ってると思いますが、この映画ほど長い間かかった映画はないんじゃないでしょうか。ディズニーは1937年以来ラプンツェルのおとぎ話の映画を作る案が出ていて、却下されたり後回しにされたり、で最終的にやっと2010年にできました。
でもその時には製作費をたくさんかけて初の3D映画として生まれたので73年待ったからこそできた素晴らしい映画だったのかも、ですね。
ユージーンはボコボコにケガしてたはず

この映画、始めのユージーンとラプンツェルの出会ったシーンから思ってたんですが、ラプンツェルは一歩間違ったらユージーンに相当な重症を負わせてたはずなんですよね。
アルミのフライパンならともかく、ラプンツェルが持ってるのはキャストアイロンのフライパン。銃弾を防ぐことさえできるっていう重たいフライパンです。自衛にもなるかもですが武器にもなるやつ。
これでバコンバコン殴ってるんだからユージーンの頭蓋骨にひびがはいっててもおかしくない。映画で良かった。
それ以外にもユージーンは手を切ったり溺れかけたり、ダムで木の出っ張りに激突したり、魔女ゴーテルに刺されるまえに死んでてもおかしくなかったですよね。笑
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