感染者一日1万人。コロナ感染爆発中の中、学校再開の連絡が。アメリカの現状。

Parenting

世界中で感染の爆発が落ち着いてきた中、アメリカはとてつもないレベルで新型コロナ感染者が爆発しています。東京も感染者が増えていると報道されてますが、正直その比ではないレベルです。

私の住むテキサス州では、予想通り一日の感染者数が1万人を超え、今まさにピークの真っただ中です。

そんな中、来月から学校を再開することが検討されていますが、私は大反対。今日は感染者爆発中のアメリカテキサス州の現状と、学区からの学校オープンの連絡に対しての私を含めた親の反応や思いについて書いていこうと思います。

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テキサス州の感染者の現状

新型コロナ感染者が出始めた3月、休校が始まったころから、私はほぼ毎日テキサス州や各郡(county)の感染者数を確認してます。そしてCNNやThe New York Timesを始め、いろんなニュースサイトや動画で現状をチェック。。

こんな毎日を過ごしてますが、今のテキサス州はアメリカで4番目に感染者の多い州です。

1位はニューヨーク州、2位はカリフォルニア州、3位がフロリダ州です。

 

『tx coronavirus cases』で検索するとこのグラフが出てきて、これで、アメリカの各州をはじめ、各国のデータもすぐにわかります。

 

その下に郡ごとのデータも出ます。


これを見るのがほぼ日課になってしまってます。

感染者の数だけ見ていても仕方ないとか、検査の件数がどーのこーのとか言われますが、10件が15件になったとかいうレベルならともかく、今まで1000件をうろうろしていたのが、10000件をうろうろし始めたとなると全く別の話です。。

人の動きも予想できるし、アメリカは世界の中でも死者数が断トツ。

 


7月16日時点で、14万人越え。2位のブラジルの倍です。(こちらのデータより)

ちなみにJapanは984人。

 

テキサス州は14日に感染者数が10745人と最高になったんですが、毎日1万人感染者が出るってどういうことよ!?って思いませんか?

ハッキリ言って一旦外出したら、誰かが感染者であると思って間違いないというくらいビビってます。全員調べたわけじゃなくてこのレベルとなると、もはや全員に広がるまで勢いは止まらないんじゃないかとさえ思えます。

 

爆発したのは予想通り

感染者が日に一万人超えると私が予想したのは初めて感染者が5000人を超えた6月下旬あたりでした。

この時から、もうテキサス州とフロリダ州を始め、他の州、むしろアメリカ全体がコントロール不能になっていきました。。

私が『テキサスやばいな、1万人超えるわ』と思った理由はいろいろありますが、やっぱり人の流れやマスクの現状が一番大きいです。そしてもう一つ大きいのは『一人一人の危機感』

 

感染者の増え方が数千人ずつってなった時にJuly4が来てしまい…。

来週が独立記念日だ…となったときに私は友達に『来週1万人超えると思う』って言ってましたが、そこから『学校の通常再開はないな』と覚悟してました。

 

予想通り感染者は1万人を超えただけでなく、グラフは1万人あたりを前後する状況に。。。

 

そんな矢先にテキサス州を含む他州の学生たちがとんでもないことをしてたことが判明したんです。怒。

 

早すぎたリオープン

日本のTV報道でも『テキサスはリオープンが早すぎたんじゃないか』と言われてたらしいですが、その通りだと思います。

確かにリオープンしてた頃には感染者は500~1000人くらいを上下してましたが、この時にテキサスの人たちみんなが危機感を持っていたら、ここまでひどい事態にはならなかったと思います。

 

でもアメリカ人の新型コロナに対する危機感がまだ低い頃にリオープンしてしまったので、マスクはしない、友達と集まる、なんて『もうコロナ終わったね』という雰囲気が少なからず出てしまったと思います。

 

 

少なくとも私の周囲ではそう。stay at home orderが出てたときは、義務だからみんな静かにしてたけど、リオープンと州知事が発表してしまえば、もう大丈夫か、っていう空気が流れてしまい、今まで引きこもってストレス溜まってた人たちが一斉に外に出始め…。車の数もかなり増えたし、アパート内の住民たちも友達同士で集まってる。

 

マスクはしてる人は多いけど、してない人もいる。

 

こりゃヤバいな…

 

私はそう思い、娘とひたすら家にひきこもることに決めました。

 

 

どうしても買い物が必要な時は二人ともマスクをし、共有スペースに停めてる車は誰がいたずらするかわからないのでハンドルを消毒してから乗る。どこにいくにもスプレー消毒持参し、みんなが触るものに触れたらすぐスプレー。子供の手も洗い、消毒。

 

 

みんな『暑くなったらコロナは自然消滅する(希望)』って言ってたトランプ大統領を信じてんじゃないか…今日も周りのレストランやお店の駐車場はいっぱいになっていて、通常通りの生活、むしろ今までより人手が多いとさえ感じる状況で、そんな風に思います。

 

もし新型コロナが暑さで死んでいくなら、毎日32~37度のテキサス州で感染者が1万人ずつ出るはずないじゃん。

 

しかも、今回の新型コロナって何度も感染してる人いるんですよね。

1回かかったら抗体ができて大丈夫!なんてわけにいかないらしく、実際に何人もそういうケースが報道されてます。

 

そして一番怖いのが、

 

後遺症が出てる人がかなりいる

 

ことです。

 

これって『コロナ感染しても死ぬ確率は低いから大丈夫』なんて言ってるのんきな人たちは絶対知っておくべきだと思います。

 

私は症状がなかろうと、死ななかったとしても絶対に新型コロナに感染なんてしたくない。

 

でも、そこまで思う人って私の周りにそんなにいないように見えます。

 

若者の考え方の甘さ

本当に信じられないんですが、新型コロナが流行した当初、コロナチャレンジっていうものがアメリカで一瞬流行ったんですが(トイレの便座をなめてコロナにかかるか実験)、その時にバッシングを受けてすぐになくなったかと思ったら、実は最近になってまだあったことが発覚したんです。

 

しかも今回は『コロナパーティー』と呼ばれるもので、学生や若者が集まって、コロナ感染者を呼んで(!)みんなでパーティーをし、誰が一番初めにコロナ感染するかを競うものなんだそうです。

勝者に賞金を出すというゲームだったそうで、これに参加した30歳のテキサス州の男が、新型コロナに感染して死にました。

 

自業自得、で終わらないのが許せないところです。(-_-メ)

 

この30歳の男は死ぬ間際に、ナースに『オレは間違ってた』と言ったらしく、本当にコロナ感染者がいると思ってなかったそうですが、こういう人が複数人、しかも他州にもいるってことに驚くし、なんといってもこういう人たちがお年寄りに感染を広げているんです。怒。

 

もういい加減にして欲しい。。。

 

 

『アメリカ人ってバカだから』

 

 

ってひとまとめにして言う人たまにいますが、アメリカ人の中でもバカもいればものすごく真面目な人もいます。必死で自分や周りを守ろうとする人たち。でもコロナチャレンジとかコロナパーティーとか考える発想ってちょっととびぬけておかしいですよね。

 

本当に信じがたいですが、こういうアメリカ人の若者が少数ながらいることも問題です。

 

だからこそ、こういう若者たちを含め、みんなが『新型コロナなめてるとマジでヤバイよ』って言い合えるくらいになるまでの状態にしてからリオープンして徐々に慣らしていくべきだったんじゃないかと思っています。

 

知事のリーダーシップ

hollywoodreporter.com

 

最近はニューヨーク州知事のクオモさんの会見をよく観てるんですが、やっぱりクオモさんのリーダーシップはすごいと思います。

 

テキサス州の知事はグレッグ・アボットさん。

 

 

texastribune.org

アボットさんは20代の頃、ジョギング中に倒木の直撃を受けて以来、下半身不随になってしまい、車いす生活をしています。それでも知事にまでなった素晴らしい人なんですが、今回の新型コロナに関してはリーダーシップが弱い。。。

 

『感染者が落ち着いてるようだし、今のレベルなら少しずつリオープンして大丈夫じゃないか?経済がストップする方がマズい。大統領もリオープン推奨してるから』みたいにオープンしてしまった感が否めません。

 

その時に、やっぱりガツンとマスクの必要性やらソーシャルディスタンスのこと、まだこれからどうなるかわからないから一人一人が危機感を持つようにってことを公に言って欲しかったですが、それもなく。むしろ私は『ねぇ、リオープンしたけどまだソーシャルディスタンスとらなきゃいけないよね??』って思ってたくらいなので、もう大丈夫!って思ってた市民がたくさんいても全然不思議じゃないです。

 

 

しかもテキサス州はヒスパニック系移民が多いので英語がわからない人もたくさんいます。英語でガツガツ言ってスペイン語でもガツガツ訳して訴えないとみんなわかんないですよねぇ。。。

 

 

アボット知事は、感染者が爆発したあとにバーを再び閉鎖し、オーナーたち30人以上から訴えられているそうです。

 

 

そしてトランプ大統領が圧力をかける学校再開…。これは親にとっては頭が痛い問題。

学校が再開しなきゃいけない理由

親として私が今一番腹が立つのが、学校を無理に再開しようと呼びかけるトランプ大統領。昨日のスピーチで、子供たちが感染する確率の低さや人にうつす確率、死者の低さを上げてましたが、

 

低いだけやろ!それが、アメリカ全体でコロナが落ち着いてきたならともかく、多くの州でピークを超え続けている現状で絶対言うこっちゃない!と母(私)はイラっとしました。

 

確かに、学校をオープンしなきゃいけない理由もわかります。家庭内暴力やコミュニケーション能力の低下、学力の低下、社会に順応する力の衰え、そして障がい者を子供に持つ親の負担軽減、親が働きに出ることでの経済活動の再開など。

 

でもそりゃ、誰もが思ってるわ!私だって子供には学校に通って欲しい!友達に会いたくてたまらない様子を見てると本当に思います。

でも8月や9月にオープンしたら、今度はインフルエンザの季節とダブルの危機が訪れます。先生にとっても恐怖。

 

娘の学区からは定期的に情報のアップデートがありますが、先月終わりくらいから8月の学校再開の連絡がきました。

 

 

『は?なんで今再開決めるの!!』

 

 

と私はビックリしたんですが、これは大統領の圧力だったんですね。再開に応じない学校への補助金削減をちらつかせたため、学校は再開せざるを得なくなったんです。

 

 

娘の学校は以前にも紹介した通り、オンライン授業も完璧、朝食と昼食も全生徒分配布、イベントもオンラインで行うなど、かなり優良で教育レベルも良い公立校です。

子供の事をいつも第一に考えているこの学校が、なんでこんな早い段階、しかも感染爆発中に学校再開連絡をしてきたのか不思議でした。

 

 

でも、さすがそこには選択肢がありました。

 
学校再開しますが、ホームスクール希望者はそちらを選択できます。
 

とのこと。

それが今月からウェブサイト上で選択できることになった瞬間、私はホームスクールを選びました。

一旦ホームスクールになると、1期の間の9週間はホームスクールになります。その後は通学を選ぶこともできます。

 

オンラインの授業は学校の内容と同じ。

 

だったらオンラインを選ばない選択はない…!

 

 

というのは私の思いですが、でもやっぱり悩みました。

 

娘のコミュニケーション能力が下がる心配、新学年なのにスタートで友達ができなくて出遅れることに対しての不安、など。

学力は、まだ小学生だからそれほど心配はしないけど精神面の影響は心配です。

 

でも、リスクを冒してまで通わせる意味がわからない。

親なら全力で子供を守るべき。学校側が、よくわからない小さな子供たち相手に一体どうやって通常の授業をするのか、、、疑問しかないから選択肢があるなら絶対オンラインです。

 

最終的には州知事が決定することですが、たぶんこのまま選択制でいくんじゃないかと思っています。

オンライン学習が決まったら、ホームスクールだからこそできる新しいことさせてあげれば良いし。

何でも道はあるはず!

 

 

ちなみに迷っている親御さんはたくさんいるようでした。学区からは選択の期限延長連絡も来たし、ホームスクール選んでても2週間前までは変えていいよという連絡も来ました。

なので本当にギリギリのところで努力してくださっているんだと思います。

 

働きに行かないと生きていけないから仕方なく通学を選ぶ人はいるはずですが、こんな現状なので、親たちはとても頭の痛い決断を迫られてます。

 

その後…

これを書いた翌日に学区長から連絡がありました。

 
『全てリモートラーニングにする決定をしました』
 

とのこと。

選択締め切り、私の予想では学校の通常運営が成り立たない程リモートラーニングを選択した人が多かったのではないかと思います。

この学校は他民族の生徒が通うため、外国から来ている家族は特に慎重になっているのではないかとも思います。

 

とりあえず、良かった。。。

大統領が学校再開は選挙までに何とか経済を立て直そうっていう思惑もあったと報道されていましたが、そんなことに子供たちの健康を危険にさらさないで欲しいですね。

 

子供たちが足並み揃えてスタートできることはとてもありがたいです。

 

 

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