アメリカに限らずかもしれませんが、言った言わないのやり取りは誰でも経験していると思います。特に、母国語でない言語でやり取りする場合『さっき何て言われたっけ?』『前回○○って言わなかった?』なんて思ってももう遅いですよね。そこで今回は、iphone用、電話の会話を録音できるアプリ『Call recorder』を紹介したいと思います。
電話の会話を録音するケース

『あの時会話を取っておけばよかった』アメリカに来てそう思ったことは何度もあります。特に母国語が英語でない人にとって、英語で電話でやり取りする場合は、その場では言われたことを覚えていても、電話を切ったら『なんていってたっけ?』なんてことはしょっちゅうあるのではないでしょうか。
単に私が忘れっぽいだけかもしれませんが、大手の会社でも涼しい顔で間違ったことや矛盾したことを言ってくるときがあるので、記録として会話を残すのは大切だと思っています。
また、仕事のインタビューなどで会話を録音する場合もあります。
他には弁護士とやり取りをするなど大切な情報を残しておきたいときなど…。
留守電へのメッセージはパソコンに転送して保存するとかできても、今かかってきた電話を録音したい、これからかける電話の内容を録音したい…という時にはアプリが必要です。
違法でないか調べる必要あり

アメリカでは州によって、相手に知られず録音することが違法な場合があります。この場合は罰金が科せられたりしますので必ず自分の州では違法でないかどうか確認しなくてはいけません。
法律では2種類あります。
One-Party Consent…会話主の一人が録音していることを承知している場合(自分が知ってればOK)
All-Party Consent …会話している全員が録音していることを承知していなければならない
例えば私の住むテキサス州ではone-party consentのため、プライベートな会話を私が録音しようと思って勝手にしても違法になりません。
これがカリフォルニア州だと、All-party consentなので、プライベートな会話を相手が知らないまま勝手に録音したら違法です。それがわかれば罪となります。
ちなみにアメリカの他の州はどうなのか…こちらのサイトに記載されていますので確認してみてください。
自分さえ入っていない他人同士の会話を相手に知らせずこっそり録音するのはダメです。
All-party consentといっても、『プライベートな会話』でのこと。例えば通りで他人を録音するとき、それが『プライベートな会話』にあたるのかあいまいなときがありますよね。
一般的に誰もが『これSNSで拡散しても大丈夫』と思われるケース(ストリートでパフォーマンスしている人たちの会話など)の場合は録音しても問題ないとのこと。
ただし、
『電話の会話はプライベートとみなされる』
ので、電話の会話を録音したい場合、(今回はほぼこれしかないと思いますが)上記のone-partyかall-partyか調べたうえでしなくてはいけません。
ちなみに、今回紹介するアプリは、録音の始めに『この会話は録音されます』のアナウンスが入って自然に相手に伝えてくれるので違法になりません。
おススメ録音アプリ『Rev call recorder』使い方
このアプリはiphone、ipad専用の無料のアプリです。現在はアメリカの電話のみで使用できます。Small businessオーナー向けの高品質なrecorder。私も使っていますが、とても簡単で便利です。ただ、少しだけ使い方がアプリの説明と違っていて戸惑ったのでそこをシェアしたいと思います。『Rev call recorder』の使い方
1 App storeからダウンロード
2 アプリを開き、説明に従って進む。画面下の『Start Recorded Call』をクリック

3 『Outgoing call(自分がかける場合)』『Incoming call(相手からかかってきた電話)』のどちらかを選択。

★Outgoing callの場合
まずはアプリの録音センターに繋ぎ、そして相手の電話とつないだ後に『merge』することで3者が接続され録音される仕組み。
相手の電話番号を入力して『Start Call』をクリック。

まず

アプリの録音センターにかける。ここに繋がった後すぐ、ポップアップで相手の電話番号が上がってくると説明にはあるのですが、実際は上がらないので(2020年3月6日現在)私は再びadd numberを押して相手の電話番号を入力してかけました。
相手の電話に繋がったら、『merge calls』が押せるようになるので、ここを押すと録音が始まります。
電話を切ると、このアプリ上に録音がこんな風に残ります。

★Incoming callの場合
相手の電話に出てから、このアプリを開く。Outgoing callの時と同じように『Start recorded Call』を押す。Rev Recorderにかけるようポップアップが出るので「Call」を押す。
録音したい相手とは既につながっているので「Merge calls」を押せばOK。
Outgoing callとほとんど同じです。
簡単な編集、削除
しかもこのままの状態からTrimすることができるので非常に便利です。始めか終わりのカットのみです。右下の『…』をクリックすると
- Rename
- Trim
- Delete
保存
保存は左下の⇧マークから『Share Recording』を選択して保存したい場所に保存します。このまま、メッセージで送信したりLINE、Skype、Chatworkなどのアプリにも送信できます。この機能はビジネスで使う場合や複数人と共有する場合にとても便利。なぜ無料で無制限?

このアプリは無料アプリにも関わらず、時間の制限がありません。他のアプリでは1か月に30分までとか上限があったりしますが、Rev call recorderはそれがありません。しかも広告もなし!
アプリの説明には以下のようにあります。
- 広告なし
- 定額制や時間ごとの課金なし
- 回数無制限で無料録音
- 録音時間の制限なし何回でもOK
- Incoming&Outgoingの通話両方録音可能
- 高品質の録音&再生
- 制限なしで録音をシェアしたりエクスポートが可能
広告もないなんてどこで利益をあげるのか…というと、『Transcription service』というオプションです。
このアプリは
- ジャーナリスト
- ライター
- ポッドキャスター
- コンテンツクリエイター
などに向けて作られていて、録音した音声を文字起こしするのに料金がかかります。1ドル/分~なのだそう。
- 12時間以内に納品
- 専門家による文字起こし
- 99%の正確性保証
などをうたっていて、早急に正確な文字起こしをしてほしいという場合に最適なサービス。
でも録音だけを使うという個人にとっては、『完全無料』なのでとてもありがたいアプリですね。
まとめ
電話の会話を録音したいiPhoneユーザーには『Rev Call Recorder』がおススメです。無料で回数も時間も無制限の優秀なアプリ。録音した音声を簡単に保存、シェアでき、文字起こしをしたい場合はクリック一つで発注でき12時間以内に納品されます。仕事でもプライベートでも使える便利なアプリですが、iphoneのみなのとアメリカの電話のみなのが残念なところでしょうか。私はアメリカ在住iphoneユーザーなので、しばらくこのアプリにお世話になろうと思います。
そういえば、初めて使って保存しようとしたときにフリーズしたので焦りました。
翌日使えるようになっていたので良かったのですが、大切な録音はすぐ保存しておくのがおススメです。
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